3種混合ワクチン(DTP)とは
3種混合ワクチンとは、ジフテリア・百日咳・破傷風の3種類の病原体に対するワクチンが一緒になったものです。それぞれの病名の頭文字を取って、DPTワクチン、DTPワクチンなどとよばれています。1回の摂取では十分な免疫が出来ないため、数回の摂取を行います。
3種とも死にいたることのある、恐ろしい病気ですが、ワクチンの効果は大きく、きちんと摂取することにより、感染を防ぐことができます。生後3ヶ月をすぎたら、忘れずに接種しましょう。
摂取年齢
- 1期初回摂取 生後3ヶ月から1歳までの間に3~8週間あけて3回
- 1期追加摂取 初回摂取後1年から1年半後に1回
- 2期 ジフテリア、破傷風(DT)のみの摂取で、11歳くらい(小学校6年生)
それぞれの病気について
ジフテリア
ジフテリア菌が原因で発生する上気道感染症です。 ジフテリア菌は口や、のどの粘膜表面やその近くで増殖し 強力な毒素をだして、心臓の筋肉の障害や神経の麻痺をおこし、患者のおよそ10人に1人が命を落としています。
百日咳
百日咳菌という細菌感染により起こる病気です。 苦しい咳が続き、特に乳幼児では肺炎や脳症を併発し、死に至ることもあり、赤ちゃんにとってとても怖い病気です。3種混合ワクチン接種前の赤ちゃんがかかることがあります。
特徴としては、発作的にコン、コンというような咳が続き、その後急にヒューと音をたてながら、息を吸いこみます。このような、咳そう発作を繰り返すのが特徴なのですが、乳児、特に6ヶ月未満の赤ちゃんには、このような症状が見られないこともあり、咳き込んだ後に息が吸えず命に関わることもあります。
破傷風
土の中にいる破傷風菌に傷口から感染することによって起こる感染症。感染すると全身が痙攣して呼吸困難になり、発症すると60 ~90%が10日以内に死亡するという報告があります。
参考
2015/12/17 更新
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